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犬の狂犬病予防について!その方法とポイントについて獣医師が解説|立川市のあまの動物病院

立川市・東大和市・小平市・国分寺市・武蔵村山市・昭島市の皆様、こんにちは。
東京都立川市にあるあまの動物病院です。今回は、狂犬病予防について、その方法とポイントについて解説していきます。当院では、狂犬病のワクチン接種を行っております。お悩みの場合は是非一度ご相談ください。

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1.はじめに

狂犬病は、人や動物にとって非常に危険なウイルス性の疾患です。発症後にはほぼ100%が致死的となり、その予防の重要性は言うまでもありません。特に、犬や猫などペットを飼っている家庭では、狂犬病の予防接種が必須となります。現在、日本では狂犬病は発生していませんが、海外では依然として高い発症率を誇り、予防措置を講じないことは危険を伴います。

立川市にある「あまの動物病院」では、ペットの健康管理を支えるため、狂犬病ワクチンの接種や予防に関する重要なサービスを提供しています。このブログでは、狂犬病の基礎知識から予防方法、さらに万が一感染が疑われる場合の対応について、詳しくご紹介します。
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2.狂犬病の基礎知識

感染の仕組み

狂犬病ウイルスは、主に動物を感染源とする疾患です。犬、猫、コウモリ、キツネ、スカンクなど多くの動物が感染する可能性があり、感染した動物が咬んだり、引っかいたりすることで人間に伝染します。犬が狂犬病に感染している場合、その唾液にはウイルスが含まれており、人間が咬まれることで感染するケースがほとんどです。

狂犬病ウイルスの特徴と感染経路

狂犬病ウイルスは、神経系を標的にし、感染した動物や人間の脳を冒します。ウイルスは、咬傷や引っ掻き傷を通じて血流に入り、神経に感染します。感染経路としては、咬まれた際に唾液中のウイルスが傷口に入ることが主なものです。

主な症状

動物の場合
狂犬病にかかった動物は、最初は元気がなくなり、食欲が減退します。さらに進行すると、攻撃的になったり、ひどく興奮したりすることがあります。最終的には麻痺が進行し、呼吸困難や心停止によって死亡することがほとんどです。

人間の場合
人間が感染すると、最初は発熱や頭痛、吐き気といった風邪に似た症状が現れます。その後、恐怖や幻覚を伴う精神的な症状や、神経障害が進行し、最終的には昏睡状態となり死亡に至ります。

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3.狂犬病の現状

世界と日本における狂犬病の発生状況

世界では、年間でおおよそ6万人以上が狂犬病で命を落としており、主に発展途上国での発症が多いです。特にインドやアフリカの一部地域では、犬を介した狂犬病が深刻な問題となっています。

日本では、1950年代に狂犬病が最後に発生して以降、発症例はありません。しかし、国内の野生動物の狂犬病発生を把握しているわけではありません。例ですが、台湾は以前まで狂犬病清浄国でしたが、2013年7月に野生のイタチアナグマなどから狂犬病が確認され、狂犬病発生国となりました。このように海外からの輸入例や野生動物との接触による感染のリスクがゼロではありません。

立川市や近隣地域での狂犬病対策の取り組み

立川市では、狂犬病予防接種が法律に基づき義務化されています。市内の動物病院や獣医師が中心となり、ペットに対する定期的なワクチン接種を推進しています。さらに、野生動物との接触を避けるため、地域住民に対する啓発活動も行われています。

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4.なぜ狂犬病が危険なのか

発症後の致死率

狂犬病にかかると、発症後にはほぼ100%の致死率を誇ります。発症した時点で治療がほぼ不可能であり、死亡までの過程は非常に短期間で進行します。特に治療法がないため、予防が最も重要です。

動物・人における発症の経過と結果

動物も人間も、ウイルスに感染してから数週間から数ヶ月の潜伏期間を経て、神経症状が現れます。発症後は、急速に麻痺や呼吸困難が進行し、最終的には死亡します。感染が早期に発見され、適切な処置を受けない限り、命を救うことは非常に難しいとされています。

日本国内での対策と法律(狂犬病予防法)

日本では、「狂犬病予防法」が定められており、犬の飼い主には毎年、狂犬病ワクチンの接種が義務づけられています。この法律により、ペットの狂犬病予防は法律的にも強制されています。
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5.狂犬病の予防

狂犬病ワクチンの重要性

狂犬病ワクチンは、感染を防ぐ最も効果的な手段です。ワクチン接種を受けた動物は、ウイルスに感染しても発症しにくく、感染拡大を防ぐ役割を果たします。

接種のタイミングと頻度

犬の場合、初回接種は生後90日以上から受けることができます。その後は、何らかの基礎疾患がありワクチン接種に危険性を伴わない限り、毎年ワクチンの再接種が必要です。当院ではその子に推奨される接種スケジュールを提供いたします。

飼い主としてできる感染防止策

  • 飼育環境の整備: 犬が野生動物と接触しないように注意しましょう。特に外に放し飼いにする場合は、周囲の環境に注意を払いましょう。

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6.万が一感染が疑われる場合

早期の対処が必要な理由

狂犬病が疑われる場合、早期に専門的な対応を取ることが生死を分ける重要なポイントです。感染から発症までの期間は限られているため、発症前に予防処置を講じることが最も効果的です。

感染が疑われた際の対応フロー

  1. すぐに傷口を水でよく洗い流す。
  2. すぐに医師と当院に相談する。
  3. 必要に応じて狂犬病免疫グロブリンやワクチンを接種する。

立川市で利用できる相談窓口や「あまの動物病院」のサポート内容

あまの動物病院では、万が一の狂犬病感染疑いに対して迅速に対応します。立川市内の保健所や近隣病院と連携し、必要なサポートを提供します。

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7.狂犬病ワクチンの接種プロセス

動物病院での接種手順

狂犬病ワクチンは、動物病院で獣医師によって接種されます。その際に必須になるのが市から郵送される狂犬病接種の案内ハガキまたは封筒が必要です。ワクチン接種は注射で行われ、終了後、狂犬病ワクチン接種証明書を発行します。もしワクチンアレルギーや基礎疾患等でワクチン接種が困難な場合はワクチン接種猶予書を発行いたします。

費用と時間について

ワクチン接種にかかる費用は、動物病院や地域によって異なりますが、立川市内の動物病院では1回あたり数千円程度です。接種自体は短分で済見ます。接種後はワクチンアレルギーの待機時間が15分ほどあります。

接種後の注意点とフォローアップ

接種後にアレルギー反応が出る場合があるため、15分の病院での待機を推奨しています。その間に爪切り、足裏カット、肛門腺、耳掃除無料で行います。また、次回の接種のタイミングについても獣医師から案内をいたします。

ワクチン接種後は当院で発行しますワクチン接種証明書と案内ハガキを持って、市役所から済票を受け取りに向かいます。また、ワクチン接種が初めての場合は、市役所への登録も必要です。登録の仕方は市役所へ赴くか、マイクロチップでのネット登録(https://reg.mc.env.go.jp)が必要です。

但し、立川市、国分寺市、東大和市の方は当院で市役所での済票の受け取り、登録を代行致しますそのため該当する方は狂犬病ワクチンを接種し証明書を受け取るだけとなります。

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9.あまの動物病院でできること

あまの動物病院では、狂犬病ワクチンの接種済票発行と登録の代行だけでなく、健康診断予防接種に関する相談も受け付けています。また、海外に行く場合には狂犬病への抗体検査が必要となります。その場合のワクチン接種と抗体検査を行うこともできます。このような取り組みで地域に根ざした予防啓発活動を行い、飼い主さまに対する狂犬病に関する情報提供も積極的に行っています。

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10.おわりに

狂犬病の予防は、飼い主の責任として最も重要な役割の一つです。ペットの健康を守るために、定期的なワクチン接種を行い、安全で安心な生活を送ることが求められます。あまの動物病院では、予防接種に関するご相談をお受けしていますので、お気軽にお問い合わせください。