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犬のフケの症状や原因、治療法について獣医師が解説|立川市のあまの動物病院

犬のフケの症状や原因、治療法について獣医師が解説|立川市のあまの動物病院

立川市・東大和市・小平市・国分寺市・武蔵村山市・昭島市の皆様、こんにちは。
東京都立川市にあるあまの動物病院です。
今回は、犬の「フケ(皮膚の角質の剥がれ)」について、症状・原因・診断・治療を獣医師が詳しく解説します。フケは単なる乾燥だけでなく、皮膚疾患・アレルギー・ホルモン異常などが関わることも。放置するとかゆみ・脱毛・皮膚炎を引き起こすことがあるため注意が必要です。
当院では体質や生活環境に合わせたオーダーメイド治療を行っています。お困りの際はお気軽にご相談ください。

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犬のフケの症状とタイプ

フケ(鱗屑)は皮膚の表面にある角質が剥がれ落ちたものです。少量は生理的ですが、量が多い/かゆみ・赤み/脱毛/臭いを伴う場合は注意が必要です。

  • 乾性フケ:白い粉状でパラパラ落ちる。乾燥・シャンプー過多・皮膚の水分不足で増えやすい。
  • 脂性フケ:ベタつき・臭いを伴う。皮脂分泌過多や脂漏症などの関与が疑われる。
  • かゆみ・発疹を伴うフケ:ノミ・ダニ・マラセチア・細菌/アレルギーが原因のことが多い。

季節の変わり目や暖房期の一時的増加もありますが、長期間続く場合は病気のサインを疑います。


犬のフケの主な原因

乾燥・環境要因

冬場の乾燥やエアコン、合わないシャンプー/洗いすぎで皮膚バリアが低下し、乾燥フケが増えます。

不適切な食事(栄養不足)

必須脂肪酸(オメガ3・6)・ビタミンA/E/B群・亜鉛不足で皮膚代謝が乱れ、フケやかゆみが出やすくなります。

アレルギー性皮膚炎

食物・環境アレルゲンで炎症が起こり、フケ・かゆみ・耳や顔・足先の掻痒が目立ちます。

寄生虫・感染症

ノミ・ダニ(ニキビダニ/Demodex)・マラセチア・細菌など。寄生虫は強いかゆみ、マラセチアはベタつきと特有の臭いが特徴。

ホルモン異常

甲状腺機能低下症・クッシング症候群などで皮脂分泌や代謝が乱れ、フケ・脱毛が生じます。

ストレス・体質

環境変化やストレスでターンオーバーが乱れることがあります。柴犬などは体質的にフケが出やすい傾向。


犬のフケの診断

問診・視診でフケのタイプ、分布、皮膚所見を確認し、必要に応じて以下を実施します。

  • 皮膚掻爬・テープ検査:ダニ、マラセチア、細菌の有無を顕微鏡で確認。
  • 毛検査・真菌検査:被毛状態や皮膚糸状菌などを評価。
  • アレルギー検査:食物・環境アレルギーの有無を評価。
  • 血液検査:甲状腺などホルモン疾患、内臓疾患のスクリーニング。
  • 生活環境ヒアリング:食事、シャンプー頻度、住環境、ストレス要因。

結果を総合し、原因に合わせた治療方針を立てます。


犬のフケの治療

皮膚環境の改善(シャンプー・保湿)

低刺激性シャンプー・保湿スプレー・薬浴や保湿入浴剤を使用。洗いすぎはNG。頻度は週1回〜2週に1回へ見直し。

栄養補給・療法食

オメガ3脂肪酸・ビタミンEなどのサプリ、皮膚コンディションに適した療法食で内側からサポート。

アレルギー/感染症への対応

原因アレルゲンの回避、必要に応じて抗ヒスタミン薬・消炎薬。細菌・真菌・寄生虫には抗菌薬・抗真菌薬・駆虫薬を適切に使用。

ホルモン異常への治療

甲状腺機能低下症などが判明した場合は、ホルモン補充療法などの内科治療で皮膚代謝を改善。

日常ケアの見直し

定期ブラッシングで血行促進と老廃角質の除去、ストレス軽減、規則正しい生活リズムの維持。


飼い主様へのアドバイス(受診の目安)

  • フケが増え続ける/長期間続く
  • かゆみ・赤み・脱毛・臭いを伴う
  • 季節やシャンプー変更後に悪化し改善しない
  • 子犬・高齢犬で全身状態の変化を伴う

軽いフケでも、皮膚病の前兆であることがあります。早めの受診で悪化を防ぎましょう。


あまの動物病院の治療の特徴

  • 全身を見据えた診療:皮膚症状だけでなく、体質・食事・環境・内臓機能まで総合評価。
  • 丁寧なカウンセリング:生活習慣・食事・シャンプー頻度・環境要因を詳しく聴取し、再発予防まで設計。
  • オーダーメイド治療:検査結果に基づき、内服・外用・療法食・スキンケアを組み合わせて最適化。
  • トリマーと連携:院内薬浴・保湿ケアを実施し、トリマー所見を獣医師が評価して治療に反映。
  • 予防と再発防止:ご家庭でのシャンプー・食事・環境管理をわかりやすくご案内。

あまの動物病院|東京都立川市

犬・猫・うさぎなど小動物の診療に対応。地域の皆さまの大切なご家族の健康を守るため、丁寧な診察と分かりやすい説明を心がけています。
「最近フケが増えた」「かゆがっている」「皮膚が赤い」など気になる症状があれば、いつでもご相談ください。